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テニス考

テニスの王子様についての考察

「『テニスの王子様』各校ファンの特色について」結果と考察2~属性~

 つぎに各校ファンがどのような「属性」を持っているのか調査した結果です。

 

 「属性」とは何か。これは「テニスの王子様」をどのように楽しんでいるか、そのスタイルを分類したものと思ってもらえればいいかと思います。非オタクの人々やメディアでは単純に「女オタク=腐女子」というような論調で語られることがありますが、この論調が間違いだということはオタク当事者からすればごく当たり前の事実です。オタクといっても様々なのです。

(オタクの分類については下の記事などがよく考えられているなあ、と思います。興味のある方はぜひ)

futon.hatenablog.jp

 そして、オタクに種類があるように「テニスの王子様」という作品ひとつとっても、その楽しみ方はそれぞれなのではないかと私は思っています。前置きが長くなりましたが、各校ファンごとに「属性」に違いはあるか、考察していきたいと思います。

 

 

Q6 次のうちあなたに当てはまるものはどれですか?(複数回答可)言葉の定義はあえてしませんので自分であてはまると思うものにご回答ください。

  • 腐女子」である
  • 「夢女子」である
  • 「同短拒否」である
  • 「同担歓迎」である
  • 「ハッピーメディアサポーター」である
  • 「レイヤー」である
  • 「声豚」である
  • 「若手俳優オタク」である

 

結果:

腐女子」である        
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
78.0% 74.1% 86.2% 84.6% 77.3% 75.6%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
66.7% 73.5% 76.6% 76.5% 84.6%  
           
「夢女子」である          
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
48.3% 36.5% 47.7% 25.6% 52.3% 58.5%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
33.3% 57.1% 62.1% 58.8% 46.2%  

腐女子」「夢女子」に当てはまると答えた人の割合の学校ごとの比較です。それぞれ一番割合の高い学校、低い学校の数値を太字にしています。(緑山を除く)

 まずは「腐女子」について、どの学校もおおむね7割から8割程度のファンが「腐女子」であるようです。一番「腐女子」率の低い比嘉ファンでもその割合は7割を超えており、これは大変高い数字です。ほとんどの「テニスの王子様」ファンは「腐女子」であると言ってしまっていいと思います。つぎに「夢女子」についてですが、こちらは各校ごとにバラつきがあるようです。一番「夢女子」率の高い四天宝寺ファンでは6割を超えていますが、「夢女子」率の低い山吹ファンでは3割に満たないという結果がでました。何がこの違いを生んだのか大変興味深く、今後の研究の課題にできればと思います。

 

 

 

「同担拒否」である        
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
7.8% 7.1% 10.8% 10.3% 5.5% 7.3%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
0% 12.2% 8.3% 9.4% 7.7%  
           
「同担歓迎」である        
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
44.4% 62.2% 55.4% 56.4% 52.7% 51.2%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
33.3% 53.1% 55.2% 49.5% 46.2%  

つぎに「同担」についてです。「同担」とはアイドル用語で同じアイドルを応援する人のことを指しますが、ここでは同じキャラクターを応援するテニスの王子様ファンという意味で使わせていただきました。アイドル界隈で使われていた「同担拒否」という言葉がアニメ漫画界隈でも使われるようになったのは最近の文化ではないかと個人的に感じていたため、今回のアンケートの項目に入れてみたのですが、テニスの王子様ファンには「同担拒否」である人はほとんどいないようです。一番「同担拒否」率の高い比嘉ファンでもその割合は1割ほどで、多いといえる数字ではありません。しかし、だからといって逆に「同担歓迎」の割合が各校多いのかといわれるとそういうわけでもないようです。「同担歓迎」率は各校4割から6割ほどで、だいたい半分くらいでしょうか。この結果から、「同担拒否」「同担歓迎」の各校ごとの比較では、特に各校ごとの特徴を見出すことはできませんでしたが、「テニスの王子様」ファンは全体として「同担拒否」は少ないが、だからと言ってみなが「同担歓迎」というわけではない、という微妙な心理が見えたのではないかと思います。

d.hatena.ne.jp

for1stgirls.hatenablog.com

 

 

 

「レイヤー」である        
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
14.1% 12.9% 10.8% 20.5% 13.5% 19.5%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
0% 16.3% 14.5% 13.4% 46.2%  
           
「声豚」である          
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
17.6% 11.8% 13.8% 12.8% 15.6% 19.5%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
0% 20.4% 22.8% 21.7% 0%  
           
「若手俳優オタク」である        
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
41.0% 38.8% 55.4% 25.6% 41.4% 36.6%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
33.3% 38.8% 50.3% 40.8% 7.7%  

 それ以外の主な「属性」についてです。「レイヤー」についてですが、これは高校生ファンの割合が他校の割合が1割から2割ほどなのに比べるととても高い割合であるといえると思います。また高校生ファンについては「声豚」「若手俳優オタク」率では各校で一番低い割合となっています。これについて簡単に理由を考察することはできないと思いますが、「若手俳優オタク」率が低いことについては「テニミュ」に高校生が出ていないことが関係するのでは?と私個人の意見ですが、考えました。とすると、「レイヤー」率が高いのは「テニミュ」という舞台で2.5次元のキャラクターを見ることができないので、高校生でも2.5次元のキャラクターを楽しみたいというお思いから「レイヤー」が多い、とは考えられないでしょうか?私はコスプレや「レイヤー」についての造詣が浅く、知識も不足しているので、詳しい人がいらっしゃいましたら是非ご意見いただければと思います。

 「声豚」率では各校とも1割から2割ほどで特に多いとは言えません。高校生ファンが0%なのはまだ声のついていないキャラクターもたくさんいるからでしょうか。「テニスの王子様」はテニフェスやラジプリなど、声優さんの活躍の多い作品だと思うのですが、「声豚」率があまり高くないのは意外な結果だな、と私は思いました。他作品との比較を行っていないので、どの作品ファンでも「声豚」率はこのくらいの割合なのか、気になるところです。

 「若手俳優オタク」について、このアンケートではテニミュキャストのファンを想定して質問させていただきました。そのため、高校生ファンで「若手俳優オタク」率が有意に低いのは、先に述べたようにテニミュに高校生キャラクターが登場していないことが要因として挙げられるのではないかと思います。「若手俳優オタク」率が一番高いのはルドルフファンです。なぜ、ルドルフファンに「若手俳優オタク」が多いのか私なりにいろいろ考えたのですが、これといった要因は考え付きませんでした。ただ、ひとつ注目すべき点といえば、高校生ファン以外で「若手俳優オタク」率が低いのが山吹ファンであるということです。先の記事で、ルドルフファンと山吹ファンでは「テニスの王子様歴」の傾向に大きな違いがある、という結果が明らかになりました。推測の域を出ませんが、ここから「若手俳優オタク」の方は「テニスの王子様歴」で考えると新しいファンの方が多いといえるのかもしれません。しかし、なぜルドルフファンにこのような特色が見られるのかはわかりませんので、こちらは今後の課題としていきたいと思います。

 

「ハッピーメディアサポーター」である      
青学 不動峰 ルドルフ 山吹 氷帝 六角
52.2% 47.1% 46.2% 43.6% 46.9% 48.8%
緑山 比嘉 四天宝寺 立海 高校生  
66.7% 44.9% 33.1% 48.7% 53.8%  

 最後に「ハッピーメディアサポーター」についてです。これは「属性」とは異なるかもしれませんが、間違いなく今年になってでてきた新しい言葉だろうと思いましたので、質問項目に加えさせていただきました。改めて説明すべくもないかもしれませんが、「ハッピーメディアサポーター」とは「テニスの王子様」原作者の許斐剛先生が自らを称する「ハッピーメディアクリエイター(時々漫画家)」に対するものとして、テニスの王子様ファンを指して使っている言葉です。今年1月16日に豊洲ピットで行われた「許斐 剛☆サプライズLIVE ~一人テニプリフェスタ~」から大々的に使われるようになり、ファンの間にも「ハッピーメディアサポーター」を名乗る動きが広がりました。

 さて、今回のアンケートから見ると、自らを「ハッピーメディアサポーター」であると認識しているテニスの王子様ファンは全体の半数弱ほどといったところでしょうか。四天宝寺ファンでは3割ほどにとどまるようです。私個人の周辺では「ハッピーメディアサポーター」を自称しているファンが多いように感じていましたので、この結果は少々意外でした。しかし、この言葉は広がりはじめたばかりの言葉です。「許斐 剛☆サプライズLIVE ~一人テニプリフェスタ~」に参加した一部のファン以外には、どういうものなのか伝わっていないかもしれませんし、定義もあいまいです。今後、ファンの間で「ハッピーメディアサポーター」がどのように広がるのかは、まだ未知数なのかもしれません。

natalie.mu

 

 

「属性」についての考察は以上になります。長くなりましたので、記事をわけ、つぎは「行動傾向」について考察していきたいと思います。